ステキな金縛り

っていう三谷幸喜の面白い映画があったけど、実際の金縛りは全然ステキじゃない。実際に自分が金縛りにあうまで、金縛りなんて迷信か超常現象だと思ってたんですが、本当にあるんだよね。

初めて金縛りにあったのが3年くらい前で、なかなか寝付けなかったその日、やっとうとうととしてきた時にふいに様子がおかしいことに気づいた。寝付く前の部屋と明らかに様子が違う。自分のものじゃない気配がものすごくあって叫びそうだったけど声も出ないし身動きも取れない。半分パニックで、とにかく声を出して助けを呼ばねば…と思っても面白いくらい声が出ない。しかも耳元で爆音で不協和音が鳴っていて発狂しそうだった。はやくどうにかしないと…と思う。不協和音も辛いがものすごく苦しい。なんとか起きようとしても仰向けで寝ていた姿勢から指一本動かせない。なんだかさっきから右側に誰かがいるような気配がするし、血塗れの女性とかだったらどうしよう…と半泣きのところでやっと体の一部が動くようになり、それと同時に変な雰囲気も消えた。段々と、さっきのは夢だったのだろうか…という気にもなってくるが、しばらくは動悸が激しくて半泣きだった。一階から妹が階段を上がってくる音が聞こえて慌てて部屋を出たらあんまりにも私がすごい顔をしていたらしく妹の方が驚愕していた。

もう一度眠りにつくのが怖すぎてしばらく起きていたが、どうしようもなく眠くもあったのでリビングのソファで仕方なく寝た。

仕組みを調べると体は寝てるけど脳が微妙に起きてる状態がなんちゃらみたいな、まあ脳のバグが理由らしい。なる人は頻繁になるようだが、こんな怖いことが頻繁にあってたまるもんか。

この日の金縛りが1番怖くて、その後も何回かあったが「あ、これこのまま本格的に寝るとヤバいやつだ」というのが分かるので、寝る体制を変えてみたりしたらそこまで酷くはならなかった。

今日久しぶりにちょっと怖い金縛りにあって怖くて眠れないので今起こった金縛りについて書く。夢日記書くのって面白そうだな〜と思うけど金縛りについて書くのも夢日記みたいなものだろうか。

資格試験を翌朝に控え例によって一夜漬けでなんとかしようとした挙句嫌になったのでベッドに入る。うとうととしてきた所で職場の夢をみたり、夢でも働いてるのヤダなあ〜と現実に戻ってきたりを繰り返していたら、雨が降ってくる音がした。日中は天気が良かったけど夜は雨予報だったろうかと朦朧としながら思う。段々と雨足が強くなり、しまいにはあられみたいな音がしてきた。何故か私の耳元で。あ、ヤバいな…と思い軽く唇を噛むと雨音が消えて現実に戻ってこれる。これをしばらく繰り返して、やっぱり眠いな…とまたうとうとし始めた所で右からやってきた怖い気配が顔のすぐ近くにいるのを感じる。ンギャー…やっちゃった!怖くて目開けられないよ!血塗れの女性いたらどうしよう…。金縛りは半分夢みたいなものなので、そこにいない人が見えたりする場合もあるらしい。勘弁してよ…。金縛りだということが分かっていても怖いものは怖い、得体の知れない何かがいる気配が本当にする(脳ってすごいね)

ネットで、金縛りにあったときは足の指とか動かせそうなところを動かしてみると解けやすいという記事をみたので、実践する。動く。体も普通に動きそう。でも怖い気配が消えないから目を開けられない。耳元で変な音もする。ああ、このまま何か話しかけられたりしたら(それはちょっと面白いか?)どうしよう…と思いつつ、少し気配が薄れたので、思い切ってパッと目を開ける。段々と怖い気配が消えていくのを感じる。息が少し荒い。電気をつける。部屋には誰もいない。時計を見るとベッドに入ってから1時間も経っていなかった。nmo ~!つかれたぜ