2019年読んでない本ベスト3

 

あけましておめでとうございます。

年末は三日三晩日付が変わるまで飲み歩き、31日〜2日にかけては温泉宿で限界まで食べたり飲んだりし、それ以外の時間はずっと布団の上にいるという最高にぐうたらした生活を送った為に必然的にものすごく太ってウケている。年越しの瞬間も普通に寝てたが、それよりも年越しそばを食べ損ねて翌日ショックを受けている自分に驚愕した。人間てこんなに食べてこんなに寝れるんだ。

ちょっと怠惰すぎるよね…やりたいと思ってた事全くできてない、これからやるぞ!

2019年の、読んでない本ベストスリー発表します。去年のはこちら

 

omochitabeyou.hatenablog.com

 

 去年企画でやってみたのが面白かったので、個人的に今年もやります。2019年、買ったは良いものの全然読めてない本の紹介です。2019年は買ってから一度も開かないというよりは、サラッと眺めたはいいものの最後までたどり着けなかった本が多かったので、その中で今でもしっかり読みたいもの3冊。しかし一体いつ読めるの?順位は読みたい順です。

 

第3位 『「違うこと」をしないこと』吉本ばなな

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あんまり覚えていないがおそらく春頃買った一冊。中学生の頃読んだ『キッチン』から吉本ばななの本に夢中になった。中でも一番好きなのは短編集の『デッドエンドの思い出』で、これは私が死んだ時に棺桶に一緒に入れて欲しいくらい大好き。何回も読んだ。ただ、彼女の後半の方の作品はかなりスピリチュアル色が強くてちょっとついていけなくなり、新しい作品は全然読んでいない。本屋に行った際たまたまこの本が目に入り、そういえば吉本ばななツイッターで宣伝していたな、と思いなんとなく購入。タイトルもちょっといいな、と思ったが(誰かと違うことをわざわざするのは愚かなことだというような内容かと思ったのだ)、どうやら思っていたのとちがうらしい。

ちらっと中を見た程度で、「え!?」というくらいスピリチュアルでびっくりし本を閉じた。何これ・・ギャグなのか?何箇所かで対談が出てくるのだが、その対談相手と内容が怪し過ぎるのだ。うーん・・

ただ、この後何日か考えた結果、私の好きなエッセイやら小説の内容と少しかけ離れてはいるが地続きなんだなとなんとなく納得したのである。うまく言えないけど、あれだけ研ぎ澄まされた感覚の人が行き着くところがスピリチュアルなところなのであれば、それはそれで正解というか、そういうのもすごく良いなと思えたのだ。(あんまりうまく言葉にできない…)しかし肯定的に思えたのはいいものの最初のびっくりがあとを引き、その後手がでなかった。今年はちゃんと読みたい一冊。

 

第2位 『ひさしぶりの引越し』高橋みどり

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これは実は飛ばし読みしてパラパラと何回か眺めた。年の瀬に商店街の古本屋にて購入。

長年の実家暮らしに飽きここ数ヶ月一人暮らしへの思いが募っているところで見つけ運命!と思った。かなり薄めの本で中は素敵な写真がたくさんだ。久しぶりどころかするとなれば初めての引越し(本当にするんだろうか。おそらく周りもそう思っている)になるわけだが、この本はそれに向けてかなり肯定的な内容で心踊っている。物が少ないとかお洒落というよりかは、どちらかというと生活感のある雑多な様子の部屋の写真が多い。けれど使い込まれた台所の様子とか、物が多いけれどきちんと手入れされている玄関とリビングとか、そういうのに私はめっぽう弱い。丁寧なくらしなんてくそくらえと思いつつ、やっぱり憧れちゃう。はやく一人で暮らしてみたいな〜言うだけタダじゃん!とこの本を隅々まで読みながら、楽しい時間を過ごしたい。

 

第1位 『えーえんとくちから』笹井宏之

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短歌の歌集の文庫本である。

若くして亡くなった歌人の話を何かの本か記事で読み、本屋で購入。その日の夜寝る前ベッドで少し読んだが、なんだか独特のパワーに当てられて数ページだけしか読めなかった。あとがきを読むと、作者が寝たきりの病を患っており、それがもとで26歳の若さで亡くなったとある。そんなあとがきを読むとますます読めない。思い出した都度数ページ読んではやめ、を繰り返して今に至る。

短歌自体は全然読めていないが、巻末に入っている本人の恋人についての短いエッセイと短歌についてのあとがきがどうしようもなく良くて、これを読むだけでも買ってよかったと思える一冊。

どうして短歌にこんなに惹かれるんだろう。こんな短い言葉でなんでも表現できるなんて…すごいよね。私にもいつか作れるかな。

この歌集は今年絶対に読み切りたい。歌集に読み切るも何もないような気もするけれど。