布団カバーの四隅を結ぶ

 

布団カバーの四隅を、もっといえば布団の長い方の辺の真ん中もしっかりと、カバーの中で布団が動かないようちゃんと結ぶようなこと、というのは人生においてかなり大事な気が、急にしてきた。

 

わたしは、雑&面倒くさがりの典型的なB型なので(でもそんなB型の人自分しか知らない)、ものを出せばだしっぱ、タンスはあけっぱ、服は脱ぎ散らかし、かばんも帽子もコートも化粧品も散乱しまくりの最低な部屋に住んでいて、あたらしく買ったギターが可哀想、こんな部屋に佇んでいて。

 

 

なにを始めるのにもまず、「部屋を片付けねば」という決意をしなければいけないのが馬鹿っぽいというか、自分の状態と部屋の状態は、かなり一心同体だということに気付きながらもずっと同じことを繰り返している。

 

そんな自分に呆れつつ、でもまあ小学校のころからわりとそういう性質だし、しょうがないっか〜とさっきまで思っていた。

 

 

 先日天気が良かったので、シーツと掛け布団のカバーを洗濯した。

けれどちゃんと乾いたそれをもう一度布団にかけ直すのが億劫すぎて、丸2日は剥き出し状態でベッドで就寝。なんとなく罪悪感というか、落ち着かないな〜と思いながら、今日気が向いたのでやっとカバーをかけることにした。

 

布団のカバーというのは、四隅とそれぞれ辺の真ん中に紐がついていて、それを布団についている輪っかに結ぶことで、中で動かないように固定することができる。朝起きたらカバー部分しか体に掛かってなかった…というのは避けたいので、あ゛〜原始的すぎる…と思いながらも各々の紐を結んでいく

 

この隅はここだから…とすこし考えながら淡々と結んでいると、小さい頃母に教えてもらいながらこの作業をしたことをなんとなく思い出して、少し嬉しくなるなど。別に大した事でも全然ないんだけど。

 

 

唯それだけのことなんだけど、しっかり結んでカバーをかけた布団はなんだかとっても良いものに思えたというか、あ、やっぱりこうじゃなきゃ駄目だよな、という気になった。部屋をすごく綺麗にした時と同じ気分がする。良い本を読んだ時と同じ、ちゃんとピアノの練習をした時と同じ、丁寧に日記を書いた時と同じ。

 

めちゃくちゃ小さいことからでも丁寧に何かすること、ほんとに大事だね、だって気分が全然違うから。

丁寧に過ごした気になっているだけでも、なんとなく元気が湧いてくる。

 

こういう積み重ねこそ生活なのかしらとやっと思う。デタラメ生活もほどほどにしないと駄目ですね。

結婚するなら、布団カバーの四隅をきちんと結ぶような人が良い。

 

映画の中で、ちゃきちゃきと動く女の人(イメージは小林聡美)が好きだけど、それとも何となく通ずる、そうなりたいな。

 

 

そのようなことにやっと気付いたけど私はすぐ忘れてしまうので、記録。